Zero-Knowledge Proof / ZKPとは

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「あることを証明するのに、その中身を一切見せなくていい技術」と考えるとイメージしやすいです。


🔹一言で言うと?

👉 「私は知っている」ことだけを証明して、
👉 「何を知っているか」は見せないという仕組み。


🔍たとえば…こんな状況を想像してください。

🎓シーン1:年齢確認

あなたがオンラインで年齢制限のあるサービス(お酒・映画など)を使いたいとします。
通常は、運転免許証やマイナンバーカードを出して、誕生日や名前まで全部見せることになりますよね。

でも、ZKPを使えば…

👉「私は20歳以上です」ということだけを証明できて、
👉生年月日・氏名・住所などのプライバシーは一切見せなくてOK


🔐どうやって可能になるの?

数学の暗号理論が使われています。

ZKPでは、

  • 証明者(Prover):自分が知っていることを証明したい人
  • 検証者(Verifier):それが本当かどうか確かめたい人

の2者が、**「知識の中身を一切出さずに本物であることだけを示す」**ようなやり取りを行います。


🎲超シンプルなたとえ話(洞窟の扉)

有名な例えとして「洞窟の扉」があります。

🔸設定:

  • 洞窟の中には「魔法の扉」があり、正しい呪文を知っていれば開く
  • あなたは「呪文を知っている」と証明したいが、「呪文そのもの」は教えたくない。
  • そこで洞窟のAルート or Bルートどちらかに入り、検証者がどちらから出てくるかをランダムに指定。
  • あなたは正しい呪文があれば、洞窟の中で移動できるので、指定通り出てこられる。

これを何度も繰り返すことで、「本当に呪文を知っている人にしか無理だよね」と証明されるのです。


🛠ZKPは何に使えるの?

分野活用例
💳 個人情報管理年齢、所得、学歴などの「条件だけ」証明できる(プライバシー保護)
🔐 ブロックチェーンEthereumなどで「秘密を保ったまま認証」や「匿名取引」が可能
💰 金融資産状況の一部を開示せずに「信用力」だけを証明できる
🗳️ 電子投票誰が誰に投票したかは秘密。でも「1人1票」は保証される

🧠有名なZK系技術・プロジェクト

名称説明
zk-SNARK短くて速く検証できるZKP(Ethereumでも採用)
zk-STARKSNARKより安全性高い。量子コンピュータ耐性もあり
Zcash完全匿名送金が可能な暗号通貨(ZKP実装済)
Polygon zkEVM / Starknet / ScrollZK技術を用いたL2ネットワーク(高速・低コスト・プライバシー)

✅まとめ:ZKPとは?

特徴内容
✔ 見せないで証明内容を秘密にしたまま「本物であること」だけを示せる
✔ プライバシー保護情報漏洩なし。データ主権が守られる
✔ 応用広いWeb3・金融・医療・行政など、あらゆる認証に使える
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