「イーサリアム上にはL2やdAppsなど、いろんな“使われ方”や“応用チェーン”があるけど、ビットコインにはそういう“広がり”がないの?」
実は…ビットコインにも「拡張」や「応用」はあります。ただし、イーサリアムとは性質も思想もかなり違うので、発展の仕方がちょっと独特なんです。
🔹イーサリアムは「土台+アプリの楽園」
- Ethereumは「スマートコントラクト」機能があり、L2、NFT、DeFi、dApps…何でも来い!
- OptimismやArbitrumなどのL2(レイヤー2)がどんどん増えて、エコシステムが“横に広がる”のが特徴です。
- 開発がしやすい土台(EVM)もあって、実験や新興プロジェクトが集まりやすい。
🔹ビットコインは「価値の保存」に特化した堅牢派
- 基本的にはBTC本体の“送金”がメイン機能。
- スマートコントラクト機能はかなり制限されていて、柔軟性は低い。
- 「改良」は慎重派なので、保守的な開発スタンスを貫いています。
🔸でも、実はビットコインにも拡張はある!
✅【1】サイドチェーン:Liquid Network(リキッド)
- ブロックストリーム社が開発
- ビットコインを一時的に預け、別チェーンで高速取引などを可能にする
- BTCと1:1でペグされた「L-BTC」を使う
👉用途:高速決済や企業間のプライベートな取引など
✅【2】L2:Lightning Network(ライトニングネットワーク)
- 「即時かつ安価なビットコイン送金」を実現するレイヤー2技術
- 少額決済(マイクロペイメント)に最適
👉Twitter投げ銭や「Sats」決済などで使われ始めている
✅【3】Ordinals(オーディナル)とInscriptions
- 2023年ごろから注目:NFTっぽいデータをビットコイン上に書き込める
- 小数点以下のBTC(Satoshi単位)に、画像・テキストなどを直接刻む
- これにより、ビットコインNFT(Ordinals)が登場
👉賛否はあるものの、BTCでも“デジタルアート”が可能に
✅まとめ:ビットコインは進化してないわけじゃない
特徴 | イーサリアム | ビットコイン |
---|---|---|
主目的 | アプリプラットフォーム | デジタルゴールド・送金 |
スマートコントラクト | ◎ 可能 | △ 制限あり(最近はTaproot等でやや拡張) |
L2 | Optimism、Arbitrumなど | Lightning Network |
NFT | OpenSeaなど大量 | Ordinalsで少しずつ増加 |
スピード感 | 速い・実験的 | 慎重・堅実 |
💡 イーサリアムは“土台を広げていく”アプローチ、ビットコインは“土台を強化していく”アプローチ と言えるかもしれません。