「Compound」と「MakerDAO」について、それぞれ詳しく・わかりやすく・比較もしやすく解説します。
🔷【Compound(コンパウンド)】とは?
✅ 一言で言うと:
**仮想通貨を貸し借りできる、銀行のような分散型金融サービス(DeFi)**です。
✅ 何ができるの?
- 仮想通貨を預けて利息を得る(→ 貸す側)
- 仮想通貨を担保にして、他の通貨を借りる(→ 借りる側)
たとえば:
- ETHを担保にして、USDCやDAIなどを借りることができます。
- 借りた通貨をトレードや投資、決済などに利用できます。
✅ 特徴
項目 | 内容 |
---|---|
担保通貨 | ETH、WBTC、USDCなど様々 |
借入通貨 | ETH、DAI、USDC、USDTなど |
利率 | 需要と供給に応じて変動(変動金利) |
清算リスク | 担保が下がる or 借入資産が上がると清算されることがある |
✅ 利用イメージ(借りる場合)
- ETHを預ける(担保)
- USDCを借りる(借金)
- 担保が下がったり、借金が増えると「担保が足りない!」と判断され、自動で清算(資産の一部が売却される)
🔶【MakerDAO(メイカーダオ)】とは?
✅ 一言で言うと:
仮想通貨を担保にして、安定した通貨(DAI)を発行できる仕組みです。
✅ 何ができるの?
- ETHなどの仮想通貨を預けて
- ステーブルコイン「DAI」を借りる(発行する)
たとえば:
- 1ETH(=30万円)を担保にして、200DAI(=約3万円)を借りる(発行する)
✅ ステーブルコイン「DAI」ってなに?
- 1DAI ≒ 1ドルの価格で安定している仮想通貨
- 米ドルと価格が連動しているので、日常的な決済や保管に使いやすい
✅ 特徴
項目 | 内容 |
---|---|
担保通貨 | ETH、WBTC、他一部 |
借入通貨 | DAI(ステーブルコイン)限定 |
清算リスク | 担保が下がると清算されるが、借りた通貨(DAI)は価格が安定しているので安心 |
✅ 利用イメージ(借りる場合)
- ETHを預ける(担保)
- DAIを借りる(新たに発行する)
- ETHが大きく下がると担保不足になり、清算リスクあり
📊 比較まとめ表
項目 | Compound | MakerDAO |
---|---|---|
借入通貨 | さまざま(ETH、USDCなど) | DAIのみ |
借入通貨の価格変動 | あり(リスクあり) | ほぼなし(ステーブル) |
担保のリスク | 担保下落+借入通貨の上昇 | 担保の下落のみ |
金利 | 需要に応じた変動金利 | 手数料(借入時)+ステーキング報酬のしくみあり |
特徴 | 多機能なレンディング | ステーブル通貨発行に特化 |
✨ かんたんイメージ
- Compound:自由度の高い銀行(貸し借りできるが、通貨価格の変動には注意)
- MakerDAO:安定志向のATM(担保から安定したお金だけを引き出す)
📝 こんな人におすすめ
- Compound → 資産を活用して、いろんな仮想通貨を運用・借入したい人
- MakerDAO → ETHなどを担保に、安定した通貨(DAI)を使いたい人