※今回の内容はしっかりと確認をしてください。内容の通りでなかったとしても責任は負いかねます!
🧠DeFi活用の基礎知識:CompoundとMakerDAOの使い分けと節税のしくみ
🔷 Compoundを活用するメリット
① 保有資産を売らずに「資金調達」ができる
たとえば、ETH(イーサリアム)を長期保有したいと考えている人がいたとします。
👉 でも、急に資金が必要になったときに
「ETHを売ると税金がかかるし、将来の値上がりも逃したくない…」というジレンマがあります。
そんなとき、Compoundなら:
- ETHを担保にして
- USDC(ドル連動の仮想通貨)などを借りる
つまり、資産は売らずにそのまま保有しつつ、必要な資金だけを借りられるのです。
② 高利率で利息収入を得られる
- Compoundには、仮想通貨を「預けるだけで利息がつく」仕組みがあります。
- 銀行より高い利率のこともあり、DeFiならではの利回り収益の機会になります。
③ 柔軟に運用できる(通貨の選択肢が多い)
- 借りられる通貨や担保の種類が豊富
- 金利も流動的なので、うまく使えば効率よく資金運用が可能
④ 分散型(非中央集権)なので、銀行や取引所のような制限がない
- KYC(本人確認)なしで利用できる
- 時間や国に縛られず、世界中どこでもアクセス可能
🔶 MakerDAOを活用するメリット
① DAIという安定通貨を発行できる
- ETHを預けることで、自分で「1DAI ≈ 1ドル」のステーブルコインを発行できます。
- 価格が安定しているため、日常的な支払い・送金に向いている
② 税金対策にも有利な場合がある
- ETHなどの「値上がりした資産を売る」ことで発生する課税を避けられ、
- DAIを使って支払い等ができるため、節税目的で使う人も多い
③ 担保の下落だけ気にすればOK(借りたDAIは安定している)
- Compoundでは「借りた通貨の価値が上がる」ことで清算リスクがあるのに対し、
- MakerDAOでは**借りる通貨が安定している(DAI)**ため、安心感が高い
④ 自由な活用:DeFiエコシステムで使えるDAI
- DAIはDeFiの中でも信頼性が高いステーブルコイン
- 他のDeFiサービス(Uniswap、Curveなど)でも使えるため、活用の幅が広い
✅ 最後に:両者のメリットまとめ
比較軸 | Compoundのメリット | MakerDAOのメリット |
---|---|---|
借り入れの柔軟性 | 通貨の選択肢が豊富 | 安定通貨(DAI)に限定 |
利息収入 | 預けるだけで利息が得られる | DAIの発行&運用ができる |
清算リスク | 借入通貨の上昇にも注意 | 担保下落だけを見ればOK |
税金対策 | 保有資産を売らずに活用 | 同様に、売却を避けられる |
利用用途 | 借入後に他通貨で運用可能 | 安定的な決済や運用に向く |
✅【1】節税のしくみについてのご認識
■ ケース1:ETHを売ってPCを買う
- 10年前に1ETH = 1万円で購入
- 今は1ETH = 50万円になっていると仮定
- あなたが1ETHを売って50万円を得て、そのうち10万円でPCを買った場合…
👉 値上がり益(キャピタルゲイン)=49万円
👉 この49万円に対して雑所得として課税されます(日本では最大約55%)
■ ケース2:ETHを担保にしてUSDCを借りてPCを買う
- 1ETHをCompoundに預けて、10万円分のUSDCを借りる
- USDCはドルと価格が連動するステーブルコイン(価格変動がほぼ無い)
- 借りたUSDCを日本円に換金して、PCを買う
👉 この時点では「ETHを売却していない」ので、値上がり益は未確定
👉 借りたUSDC自体の価値もほぼ変わらないので、換金しても課税額はほぼゼロに近い
👉 よって、節税効果が高い というわけです。
✅【2】CompoundとMakerDAO、どちらが良いのか?
■ Compoundのメリット
- ETHなどを担保にしてUSDCなどを借りられる
- 担保として預けたETHに利息(年利)がつく(※預ける資産による)
- 借りたUSDCにも利子が発生するが、差し引いても「ETHで利回りが得られる」のは魅力
■ MakerDAOのメリット
- MakerDAOはDAIというステーブルコインを自前で発行できる
- 基本的にETHを担保にしてDAIを発行(借り入れ)する設計
- DAIは担保となる資産の下落にだけ注意すればよい
- 返済期日も基本なく、マイペースで返済できるのが特徴
🤔 ではどちらが良いのか?
- 利息を得ながら資金も確保したいなら → Compound
- 安定的にステーブルコインを発行・活用したいなら → MakerDAO
あなたの目的やリスク許容度に応じて、賢く選びましょう。