✅ 「小さいもの」にも、現在の理論上の“限界”があります。
ただし、それが本当に「絶対的な限界」なのか、それとも「今の物理学の限界」なのかは、まだ分かっていないのが正直なところです。
🌌 宇宙の大きさの限界(観測限界)とは?
これは明確です。
宇宙には「始まり」があり、「光の速度が有限」であるため、地球から見て138億光年より先は、どんなにがんばっても光が届かない=観測できないという物理的な限界があります。
つまり、これは「本質的な(原理的な)観測の限界」なのです。
🧬 一方、「小さいものの限界」はどうか?
これにはいくつか段階があります:
① 現時点の最小単位 → プランク長(Planck length)
- およそ 1.6×10-35 メートル。
- これは理論上、「これより小さい長さは定義できない(意味を持たない)」とされているサイズです。
このサイズ以下では、量子力学と一般相対性理論が両立できなくなってしまうため、現代物理学では「ここが最小」とされます。
② しかし…「本当にそれが限界なのか?」は未解決
- プランク長は “理論的な限界” であって、“物理的に到達できない”とは限らない。
- 実際、超弦理論やループ量子重力理論などの研究が、「もっと小さいスケールの世界があるかもしれない」と考えています。
- ただし、技術的にも理論的にも、まだ検証はできていません。
💡 たとえるなら:
- 宇宙の「観測限界」は、本質的な「見えない壁」。
- 小ささの限界は、「理論と技術の壁」にすぎない可能性があります。
🔍 だからこそ興味深い点:
- 宇宙の果て(138億光年)も、
- プランク長(10-35m)以下の世界も、
私たち人間にとっては「手が届かないほど遠く」、「想像できないほど小さい」。
なのに、どちらも“同じくらい”謎で、どちらも“同じくらい”スケール感がバグっているのです。