✅ ① Astar zkEVM(アスター・ゼットケーイーブイエム)とは?
🔧 概要
- Ethereum(イーサリアム)のLayer2ブロックチェーン
- zkEVM=**ゼロ知識証明技術(zk)とEVM(Ethereum互換)**を組み合わせた高速・低コストの新技術
- 2023年に発表・稼働開始。イーサリアムのスケーリングを目的とする
🎯 主な役割
- Ethereumのユーザーや開発者を取り込むための受け皿
- DEX、NFT、ゲーム、DeFi などをEthereum上で動かすための“高速道路”
✅ ② Astar Network(アスター・ネットワーク)とは?
🔧 概要
- 日本発のLayer1ブロックチェーン
- Polkadot(ポルカドット)エコシステムの一部(=パラチェーン)
- 開発者向けに、「EVM(Ethereum互換)」と「Wasm(次世代スマートコントラクト)」の両方に対応
🎯 主な役割
- Polkadotエコシステムでのスマートコントラクト基盤
- 日本企業や官公庁との連携(例:渋谷区とNFT実証など)
🧭 まずは Astar zkEVMとAstar Networkの関係は?
⚙️ 簡単に言うと:
項目 | Astar Network | Astar zkEVM |
---|---|---|
レイヤー | Layer1 | Layer2(Ethereumの) |
接続先 | Polkadot | Ethereum |
目的 | 日本国内・独立型Web3基盤 | Ethereumと互換性のあるグローバル展開 |
言語対応 | Solidity(EVM)+Wasm | Solidity(EVM) |
運営元 | 同じ(Astarのチーム) | 同じ(Astarのチーム) |
→ 一つのチームが、2つの異なる“世界”に橋をかけていた構図です。
💡 例えで説明すると…
Astarチームはこういうことをしていたイメージです:
🧱 Astar Network
→ 日本の町をゼロから開発していた(Polkadotの街区で)
🚅 Astar zkEVM
→ 海外(Ethereum)と日本を結ぶ超高速鉄道(L2)を引いた
🎯 なぜ分けていたの?
- Layer1(Astar Network):独自文化・独自展開を進める(日本・アジア中心)
- Layer2(Astar zkEVM):グローバルなEthereum市場に向けて拡張するため
しかし、今回のインタビューで分かる通り…
🔁 今後どうなるの?
- Astar zkEVMは「Sonicium(ソニウム)」に移行予定
- 技術基盤は、OP Stack(Optimism)へ変更
(=zkからOP系へ方向転換)
これは、より大きなEthereumエコシステムとの共存を見据えた戦略的な再編と言えます。
✅ ③ Sonicium(ソニウム)とは?
🎧 概要
- **ソニー × Startale Labs(代表:渡辺創太)**の共同プロジェクト
- エンタメ・メディア・ゲームを中心としたWeb3時代の次世代ブロックチェーン
- 目指すのは: 「リアルとWeb3の“境界”を超えるオープンなインターネット」
🎯 特徴
- エンタメやIP(知的財産)活用に強みを持つソニーとの連携
- Web3を意識させずに使えるユーザー体験(UI/UX)
- インフラはOP Stackをベースにして構築中
✅ ④OP Stack(Optimism Stack)とは?
🔧 概要
- Ethereum(イーサリアム)のLayer2を作るための設計図(ソフトウェアスタック)
- 開発元はOptimismチーム
- 誰でもこのOP Stackを使って、自分のL2チェーンを作れる
👉 例:
- Base(by Coinbase)
- Zora Network(NFT特化)
- Mode Network(DeFi特化)
- Sonicium(エンタメ特化 ← New!)
🧠 特徴
- Ethereumのセキュリティと接続性を持ちつつ、高速・低コストでトランザクションを処理
- コミュニティで共有する**公共財モデル(Superchain構想)**を推進
🔄 SoniciumとOP Stackの関係
🔗 一言で言うと:
Soniciumは、OP Stackという“共通のエンジン”を使って走る、新しい電車(ブロックチェーン)
- OP Stack = 共通インフラ(レール、エンジン)
- Sonicium = ソニー仕様の特別車両(UX、IP、利用者体験に特化)
🧭 なぜSoniciumはOP Stackを使うのか?
✅ 理由は3つ:
- Ethereumとの互換性がスムーズに得られる(資金・ユーザーの接続性が高い)
- OP Stackの拡大が急速で、すでに「インフラ標準化」しつつある
- 開発コストが下がり、共同体としてスケーラブルに成長できる
💡 例えで説明すると
要素 | 説明 |
---|---|
Ethereum本体 | 国家の幹線道路(高コスト・混雑) |
OP Stack | 高速道路の建設マニュアル |
Sonicium | ソニーとStartaleがそのマニュアルを使って作った**「音楽やエンタメ向けの高速道路」** |
🔚 結論:Sonicium × OP Stackは何を意味する?
- 今後のWeb3は「独立型チェーン」ではなく、互換性・共通基盤を持つ“接続型チェーン群”が主流になる。
- Soniciumはその中でもエンタメに特化した“公式な車両”として、OP Stackネットワークの中でソニーのIP資産と共に差別化を図っていく。